生熊奈央個展「夜の果てへの旅 / Voyage au bout de la nuit」

生熊奈央

偏執狂的な眼差しで行われる技法研究と、そこから生まれる細緻を究めた版画作品で愛好家を増やしている。

また近年では水彩画領域においても独自の感性を発揮している。

多摩美術大学大学院版画専攻 修了。

2016年版画協会B部門奨励賞授賞。

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銅に染み込んだ黒そのものに鑑賞者を溺れさせる様な、緻密さと幻惑的な魅力に溢れた作品群。

それら作品と対峙する時、わたしたちはわたしたちの間に広がる夜の闇をルーペで覗き込む様な秘密の快楽を、その眼に負っているのかも知れません。

昨年末に行われたアートコンプレックス・センターでの大規模な個展の成功も記憶に新しい、銅版画領域の超新星。

その圧倒的密度の作品を、どうか静けさ満ちる書房にてごゆっくりとご高覧賜れますよう。