ル・クレジオ「発熱」高山鉄男訳 1970年 新潮社初版 帯付き

現代のフランス文学を牽引するル・クレジオ。

初期作品に於いて、不穏な中に鮮烈な美しさを宿す「発熱」。帯付きにて比較的良好な状態です。

真っ赤な扉が印象的。しっかりと密に組まれた本文の熱。

明滅する狂気と幻惑の物語。

会話の異様なテンポ感に光る訳者のセンス。

ブルトン人の末裔として、世界の少数民族への関心も高いというル・クレジオ。

焦れるような孤独を文学へと高めたような、鮮烈な一冊となっています。