正岡容「随筆 百花園」 1946年 労働文化社初版 著者署名入り

落語界を中心に活躍し多くの後進へ影響を与えたユーモアの達人・正岡容。

歌を吉井勇に師事し、稲垣足穂とも親交のあった著者による署名入り随筆集です。

達筆な筆文字に可愛らしい印影。

戦後すぐの発行にて質素な紙質ながら、印象深い小話が次々と立ち現れてゆきます。

大正から昭和初期にかけての庶民生活の、鮮やかな追体験。

作家としての確かな筆力と、芸能の場で培われた流麗な話芸に酔える良著です。