「スター・カッスル」 稲垣足穂没後10年・追悼リトルプレス

没後10年の節目に刷られた「スター・カッスル」、様々なアーティストのタルホへの思いが詰まっています。

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サイケデリックで攻めたデザインや文字組、カラーリング。

キラキラとしたモチーフを好んだ足穂も、遠い空の星の上でこの本を歓迎したことでしょう。

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あがた森魚さん、熱く語る。

この冊子意外にも著名な物書きによるミニコミ・同人誌が多く創られている稲垣足穂は、やはり別の世界から来た怪人なのかもしれません。

澁澤龍彦・著 野中ユリ・装丁挿画 「夢のある部屋」

澁澤龍彦×野中ユリの黄金比がじっくり堪能できる「夢のある部屋」、帯の痛みすらほとんど見当たらない美本です。

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よく見ると、函と表紙・裏表紙が鏡合わせになっている所に、お二人の感性を感じます。

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鋭い感性で考察を積み重ねる「澁澤節」ももちろん素晴らしいですが、この本ではもう少し散漫に、奔放に、ビロードのチェアと夢想に身を委ねる著者の姿が見えるようで味わい深い一冊です。

その夢想の断片を切り取ったかのような野中ユリの挿画も見事。自室に篭ってページを手繰れば、彼らの夢を追体験するような贅沢な時間を与えてくれるでしょう。

澁澤龍彦・著 「夢の宇宙誌」

術出版発行の絶版本「夢の宇宙誌」、インパクトのあるエッシャーの表紙は覚えのある方も多いのではないでしょうか。

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中のカラーページも発色良く残っています。

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先代の当店店主が愛蔵していた一冊でもあります。

文庫版では味わえないゆったりと取られた余白と、鮮やかに対をつくるカラー頁の妙は、やはり原典だけの魅力。

資料を追いながら文を組み立てた著者の息遣いまで聞こえてきそうな、そんな雰囲気を感じさせます。

生田耕作・訳 フローベル「愛書荘」 

当・アスタルテ書房刊行の生田耕作・本邦初訳のフローベル「愛書荘」です。

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当店でもお出しできるのはもう、この一冊のみになってしまいました。

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限定300部のナンバーは訳者自らの手書き、さらにこれは・・。

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文を書き、本を愛する人々すべてに向けられた訳者の暖かい視線を、深く醸成された拘りを、造本から句読点の端にいたるまで楽しんでいただけますように。

資料としても貴重ですが、生田耕作による翻訳として、そして文学作品として、非常に価値の高い一冊です。

生田耕作・訳 「マダム・エドワルダ」

河出書房による人間の文学シリーズ・生田耕作の手による「マダム・エドワルダ(同時収録・眼球譚)」、初版美品完本。さらに訳者献呈署名付の一冊です。

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この作者・訳者の作品でこういった極彩色の表紙も珍しくユニークです。

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当時のままの新刊図書カード、宣伝チラシも完備。

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生田耕作や澁澤龍彦の本がこぞって求められた当時の、大手出版社の気概を感じる二本立てのボリューミーな本です。

当時に根を下ろしたフランス文学や彼ら名文士たちへのたぎるような熱が、今の少数精鋭パブリッシングへ受け継がれているのでしょうか。

懐かしさへ思いを馳せる、或いは新鮮な刺激を求めて、名作へ没入する喜びをどうぞこの一冊とお楽しみください。

生田耕作・訳 山本六三・挿画 「眼球譚」

サバト館刊行の生田耕作・訳/山本六三・挿画「眼球譚」・・・の、なんと訳者手書き改稿が付された物(!)

もちろん世界でこの一冊だけです。

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山本六三の非常に力強く妖気漂う挿画に、流石の生田氏も作戦の変更を余儀なくされたのでしょうか。

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文学の研究において改稿や手直しへの注目が非常に大きな意味を持つのは周知の事実ですが、実際に刷り上がってきた書籍上に細かく入れられた「直し」を観察できる品はそうそうありません。

刷り上がった書籍として読める状態で、作者の思考をトレースしてイメージの散歩に付き合うことが出来る、ファンにはたまらない逸品。ご来店の際は是非手にとってご覧ください。

生田耕作・訳 「恐怖の報酬」

フランス文学の、特に甘美で幻想的な作品の翻訳を手がけた訳者には珍しい毛色の翻訳作品です。14 - 46

状態、非常に良好。

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生田耕作の・・・ハードボイルド物?!

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自身の著書としてダンディズムを扱った作品もある訳者は、意外とこういった泥臭さや緊張感溢れる男の世界・・そういった物への強い拘りがあったのかも知れません。

果たしてどんな作品になっているか、当店で是非、ページを手繰ってみて下さい。

生田耕作・訳 「燠火(おきび)」

多くの声に惜しまれながら消えてしまった出版社・白水社のマンディアルグ・著/生田耕作・訳の黄金コンビによる「燠火(おきび)」、初版美品・訳者献呈付です。

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懐かしい、グレーとブルーの表紙に踊る白水ブックスマーク。

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当時の新刊カードと宣伝チラシも付随。

短編集なのでどこでも気軽にページをくれて、いつもカバンに忍ばせておきたい一冊。

今はない一品を気軽に持ち歩く楽しさは、読書人の喜びの一つです。

70年代 「ミュージック・マガジン」

70’sの美品音楽雑誌が大量に入荷しました。

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インパクト絶大な表紙、アオリ文句もセンスが爆発しています。牧羊神ブライアン・・。

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当時の貴重なレコード・レビューやコラムには、今のライターさんなども刺激を受けた事が多いのではないでしょうか。

店内ソファ横の本棚にこっそり置いておりますので、是非じっくり吟味下さいませ。

澁澤龍彦 「幻想の彼方へ」

正方形と端正な函絵、マーブル模様の表紙の造本がどこか石のような質量を感じる一冊。

澁澤龍彦「幻想の彼方へ」、初版美函美品です。

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函から引き出すと、キリッとこちらまで引き締められるような雰囲気です。

挿絵もたっぷり。

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見返しに使われているオレンジ色と函の赤いタイトルがアクセント。

造本通りに、冷静な中にもどこか熱にうかされるような美文がぎゅっとつまっています。