吉井勇「歌集 遠天」 甲鳥書林初版函美本
荷風の先輩筋にあたり、渋味あるモチーフの中に鋭い幻想美を織り込んだ独自の歌を結実させた吉井勇。
簡潔にして雄弁な甲鳥書林の装丁にて、「遠天」に響く七・七。
何気ない文字組からも品のある「間」を感じます。
歌の題材として取り上げられる事象の土着の匂いと、確かにそこに潜む西洋的な霊感。吉井勇の風雅。
歌集であり、一見すると日本文化に根差した作風にもうつる吉井勇。
しかしながらそこには、耽美幻想文学に花開く多くの種が、静かに鮮やかに眠っています。
荷風の先輩筋にあたり、渋味あるモチーフの中に鋭い幻想美を織り込んだ独自の歌を結実させた吉井勇。
簡潔にして雄弁な甲鳥書林の装丁にて、「遠天」に響く七・七。
何気ない文字組からも品のある「間」を感じます。
歌の題材として取り上げられる事象の土着の匂いと、確かにそこに潜む西洋的な霊感。吉井勇の風雅。
歌集であり、一見すると日本文化に根差した作風にもうつる吉井勇。
しかしながらそこには、耽美幻想文学に花開く多くの種が、静かに鮮やかに眠っています。