2016年7月11日 / 最終更新日時 : 2016年7月11日 wpmaster 日本の文学 山口椿「ナージャとミエーレ」 リブロポート/トレヴィル・初版美本 1990年初版発行、山口椿による「ナージャとミエーレ」。 若きアーティストと少女たちの瑞々しくも退廃的な交際を描いた作品です。 ミルキィ氏による装丁も品がありつつも高揚を誘い、流石です。 現代的な文字組、余白の取り方なが […]
2016年6月19日 / 最終更新日時 : 2016年6月19日 wpmaster 日本の文学 吉増剛造 詩集「わが悪魔祓い」 大御所・吉増剛造の若き日のパッションが滲み出る、青土社刊行「我が悪魔祓い」初版美本です。 函のデザインから攻めてます。 扉にはミラー紙・サイケデリックな色彩のイラストを配し、本文の質量を感じるような凄みを引き立てています […]
2016年6月19日 / 最終更新日時 : 2016年6月19日 wpmaster 小品類 生田耕作より 手書き色紙「ぎをんにて」 生田耕作による手書きの色紙、祇園の宴席にて書かれた物のようです。達筆。 墨絵のタッチも柔らか、日本文化全般に愛着を持った氏の穏やかな横顔が見えるよう。 忙しい現代では宴席で歌をしたためる、どころか想いを込めて手で文字を記 […]
2016年6月18日 / 最終更新日時 : 2016年6月18日 wpmaster 日本の文学 谷崎潤一郎 「倚松庵随筆」 有り余る抒情と感傷とを極めて透明な言葉に閉じ込めた作家、谷崎順一郎の繊細なエッセイ。 雨の降る日にそっとベッドサイドにあって欲しい一冊。 時代を感じる版の取り様、そこから立ち上る普遍的な人の喜怒哀楽。 函や表紙の状態も良 […]
2016年6月18日 / 最終更新日時 : 2016年6月18日 wpmaster 小品類 扇子 生田耕作より金子國義へ「ぎをん酔唄」 生田耕作による手書きの唄が附されたやや大振りな扇子、味のある筆遣いが華やか。 生田と画家・金子國吉が祇園に飲みに出た際に書かれた物です。 艶っぽい水色が雰囲気です、ヨーロッパではエロチックなカラーと言えばピンクではなく薄 […]
2016年6月1日 / 最終更新日時 : 2016年6月1日 wpmaster 日本の文学 井伏鱒二 「シグレ島叙景」 国語の教科書で出会う「山椒魚」で有名な文豪・井伏鱒二。 その山椒魚も含む短編集「シグレ島叙景」、カバー背に少しの破れなどありますが発行年代の割には焼けもすくなく本文の状態もいいです。 すべっとした薄手の紙に淡い色合いの入 […]
2016年6月1日 / 最終更新日時 : 2016年6月1日 wpmaster 日本の文学 臼井喜之介 「京都文学散歩」 京都で様々な文化人と交際をもち、出版局をかまえた臼井喜之介。 また同人誌を主催し、詩人としても活躍したその手腕で鮮やかに描かれた、今で言う京都本「京都文学散歩」です。 写真も、その豊富な人脈を活かした貴重なカットがふんだ […]
2016年6月1日 / 最終更新日時 : 2016年6月5日 wpmaster 日本の文学 稲垣足穂・中村宏 「地を匍う飛行機と飛行する蒸気機関車」 貴重で稀稿で奇怪な書籍、稲垣足穂・中村宏の共著による「地を匍う飛行機と飛行する蒸気機関車」、タイトルだけでゾクゾクしてしまいます。 ビニールの函カバーが彼らの宇宙の「ぬめり」のように感じるのは錯覚でしょうか? 挿絵・写真 […]
2016年6月1日 / 最終更新日時 : 2016年6月1日 wpmaster 日本の文学 「スター・カッスル」 稲垣足穂没後10年・追悼リトルプレス 没後10年の節目に刷られた「スター・カッスル」、様々なアーティストのタルホへの思いが詰まっています。 サイケデリックで攻めたデザインや文字組、カラーリング。 キラキラとしたモチーフを好んだ足穂も、遠い空の星の上でこの本を […]
2016年5月24日 / 最終更新日時 : 2016年6月1日 wpmaster 日本の文学 澁澤龍彦・著 野中ユリ・装丁挿画 「夢のある部屋」 澁澤龍彦×野中ユリの黄金比がじっくり堪能できる「夢のある部屋」、帯の痛みすらほとんど見当たらない美本です。 よく見ると、函と表紙・裏表紙が鏡合わせになっている所に、お二人の感性を感じます。 鋭い感性で考察を積み重ねる「澁 […]