金子國義 「METONIMIE」 

当店刊行の金子國義・手彩色版画含む版画集「MENOTOMIE」、一枚一枚のバラ売りもしております。

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起毛感のある手触りのよいカルトンに質の良い紙・・作品を構成する、ひとつひとつに拘りました。

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一冊ごと、はもちろんバラ売りのご要望もお気軽にお申し付けください。

10枚の作品から特等のお気に入りを探しつつ、じっくりご歓談・お寛ぎくだされば幸いです。

吉増剛造 詩集「わが悪魔祓い」


大御所・吉増剛造の若き日のパッションが滲み出る、青土社刊行「我が悪魔祓い」初版美本です。

函のデザインから攻めてます。

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扉にはミラー紙・サイケデリックな色彩のイラストを配し、本文の質量を感じるような凄みを引き立てています。

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1970年代の文学的熱狂の中で言葉を研いだ氏の、イメージの切り取り方の源泉に触れる感覚。

詩を志す方以外にも、多くの方に刺激を与えうる作品です。

ローチェストコーナー・山本六三

店内の一角、アンティークのローチェストに山本六三の作品で小さなコーナーを設置しました。

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大型の、華やかなリトグラフ。こぶりながら手製マットがユニークな逸品。凛々しい美男子の挿絵の絶版本…。

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死神と踊る乙女たち。

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こちらの隠喩の愉悦漂う作品は、六三氏手製の台紙がゴージャスな印象。

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挿絵から大小それぞれの一枚物まで、微かに味わいを変える六三ワールド。

その香りの一端でもお届けできれば幸いです。

 

※上部大型リトグラフは非売品になります。

重松成美 リトグラフブック 「マダム・エトワルダ」限定25部 手刷りリトグラフ11葉揃い

強い抽象性の中にどこか肉感的な香りを漂わせ、晩年の三島由紀夫の著作にも重用された画家・重松成美のマダム・エトワルダ、限定500部手刷りのリトグラフで構成された豪奢なブックです。

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上等の紙に贅沢に取られた版組、対応するリトグラフの躍動。

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意味や情景を汲む、という読書にとって大事なプロセスとその為の知覚が、ジリジリと研ぎ澄まされてゆくようです。

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重松成美のリトグラフは、その他一枚物も色々と取り揃えております。

所有者にとって何か象徴的なレリックとも成りうる密度を持った作品群、どうか一つ一つご覧になって頂ければ幸いです。

洋書画集「ベルナール・ノエル フランス幻想文学イメージ集」

バイロスからベルメールまで、フランス幻想文学に近親性を持つアーティスト郡の作品を集めた画集。

選者はフランスの詩人・文学者のベルナール・ノエルのようです。

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厚みのあるしっかりとした造り、余白の美しさや赤い函の発色もユーロな雰囲気たっぷり。

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幻想的でエロチックな絵に、極めて簡潔なプロフィールが付く生真面目さ。

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日本の幻想文学・文化に親しむ者からは、すこし意外に思えるイメージや不案内な作家にも出会えるこの一冊。

ページを手繰る内に夜も更けそうなボリュームが嬉しいです。

 

ヴィヴィアン・サトウ リトグラフ「エジプトの女」

緻密で装飾的な表現が目を奪う、ヴィヴィアン・サトウによるリトグラフ作品。

クラシカルなパターンを多用しつつも、斬新な構図がユニークに際立っています。

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インクの黒、余白の白の鮮やかさは版画ならではの美しさです。

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まだまだ、その画業に対して多くの紹介がなされていないと感じるアーティストの一人です。

芸術を扱う場の一つとして、是非とも店頭にてご観賞頂きたい作品です。

生田耕作より 手書き色紙「ぎをんにて」

生田耕作による手書きの色紙、祇園の宴席にて書かれた物のようです。達筆。

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墨絵のタッチも柔らか、日本文化全般に愛着を持った氏の穏やかな横顔が見えるよう。

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忙しい現代では宴席で歌をしたためる、どころか想いを込めて手で文字を記す、と言う行為が中々に遠くなっているかも知れません。

読書好き、本好きとして、一度ゆっくりと自分の言葉を持ち直したくなるような、清い印象の一枚です。

谷崎潤一郎 「倚松庵随筆」

有り余る抒情と感傷とを極めて透明な言葉に閉じ込めた作家、谷崎順一郎の繊細なエッセイ。

雨の降る日にそっとベッドサイドにあって欲しい一冊。

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時代を感じる版の取り様、そこから立ち上る普遍的な人の喜怒哀楽。

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函や表紙の状態も良好。

大切に扱われてきたのでしょう、本の中身とともに、しんみりとした優しさを感じさせる一冊です。

扇子 生田耕作より金子國義へ「ぎをん酔唄」

生田耕作による手書きの唄が附されたやや大振りな扇子、味のある筆遣いが華やか。

生田と画家・金子國吉が祇園に飲みに出た際に書かれた物です。

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艶っぽい水色が雰囲気です、ヨーロッパではエロチックなカラーと言えばピンクではなく薄いブルーらしいですが果たして…。

耽美派の巨匠二人の酒席ではどんな会話がなされたのか。

残された歌ひとつのみぞ知る、ですね。

澁澤龍彦より生田耕作へ 私信・全10枚組み

澁澤龍彦から生田耕作へあてた手紙、全10枚組の物。

文豪から文豪へ、ファンにはたまらない品です。

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澁澤氏の丁寧で、しかし静かな熱意を感じる筆致が、二人の間に在るある種の強い絆を感じさせます。

当時、彼らが何を感じ、必要としていたか。作品だけでは読み取れない色々な心がつまった非常にメモリアルな手紙です。