金子國義画集「エロスの劇場」 小学館 三刷函帯

没後、ますますその評価が高まる画家・金子國義。

耽美を体現した彼の画業を多くの角度から紹介するファン必携の画集「エロスの劇場」を入荷しております。

版画、油彩作品など魅力的な作品を大判の頁でじっくり眺める愉悦。

また、製作過程や多くの文化人との交流の逸話をも写真と共に掲載。

金子國義画伯の美学を多くの側面から伺える豪華な内容。

特異でありながらクラシックな強度を持つ作品の美しさに耽溺できる良書。

是非店頭にてお手にとりお確かめ下さい。

コクトオ「ポトマック」 澁澤龍彦 訳 薔薇十字社 初版函帯完本

現代でもファンの多い、美男子にして詩人のコクトー。

彼の初の小説作品「ポトマック」、訳者は澁澤龍彦というハマリ訳にて薔薇十字社より。

力強くモダンな装丁。

若き日のコクトーの写真も数点掲載。

函、表紙にヤケなどはありますが、読者カード、帯付きの完本になります。

強い個性と、繊細な感性、秀麗なルックスを備えた稀代の詩人コクトーの描く青春の日々。

忘れ得ぬ名訳と共に是非お楽しみ下さい。

A.アレー「悪戯の愉しみ」 山田稔 訳 みすず書房 初版帯完本

ブルトンなどからも高い評価を受けた圧倒的なユーモアと、社会へのカウンター。

アルフォンス・アレーの名著、みすず書房刊行。

「黒いユーモアという言葉は、まさに彼のために作られた」、帯に踊る澁澤龍彦の感嘆。

山田稔による軽快な訳も、ここに収められた語り口の鮮やかさを際立たせています。

時代の華やかな側面に背を向けながら、愛と毒を等分に混ぜた言葉を投げ掛けたアレー。

軽口の様な、警句の様な、彼の話の数々に一人酔いしれる愉しみに溢れた一冊です。

中野美代子「ゼノンの地図」 初版函美本

中国など大陸文化の研究に数多の功績を残しながら、幻想的な筆致の小説を書いた中野美代子による作品。

ひんやりとした装丁も美しい「ゼノンの地図」入荷してございます。

金属質の風合いをもったシンプルなブックデザイン。

種村季弘との対談を収録したミニ冊子が封入されています。

ヨーロッパ的な文化をベースとした幻想文学とはまた違ったテイストを持つ描写は、美しくも新鮮です。

地球上の全てに潜む幻想や異界の美。

未だ知られざる多くのそれらへ会いにゆきたくなる様な魔力が、ゼノンの地図には宿っているようです。

宮武外骨「筆禍史」 大正11年四刷 発禁本

自らの出版物へも多くの発禁処分を受けた宮武外骨による、抹殺された書物史。

威圧的な黒い函と、誇るように鮮やかな表紙の金文字。

函はキズ、スレなどが目立ちますが、本文は比較的良好な状態です。

残虐な刑罰、反逆者の末路、また公には語られないまま葬られた言葉たち。

白い頁のそこかしこに散らばる、多くの闇に引き込まれる様です。

また江戸期ごろよりの地下風俗史に関するレポートもあり、カゲマ茶屋のカラー挿絵なども。

現代に比べ遥かに言論・表現の自由に制限のあった時代。

そこにあっても伝えるべき、語るべきを追求し続けた外骨による、反骨を体現する一冊です。