ユリイカ「臨時増刊 禁断のエロティシズム」 1992年 青土社美本

時代の求める優れた特集を多く組む、名雑誌ユリイカ。

1992年刊行の臨時増刊にて、エロティシズムを主題にした一冊。状態はとても良好です。

抽象的ながら躍動感に目を惹かれる表紙、その鮮烈な真紅。

多くの名著家と芸術家の名が並ぶ目次に圧倒されます。

カラーの図版も相当な量を収録し、またそのセレクトのひとつひとつがマニアックかつハイレベルです。

澁澤龍彦によるゾンネンシュターンの評論も掲載。

美術誌、文芸誌、評論誌、そういった存在のあるべき姿を鮮やかに体現したような1992年のユリイカ。

その熱と切れ味に脱帽してしまう、優れた仕上がりになっています。

澁澤龍彦「黄金時代」 1971年 薔薇十字社 初版函帯付き 著者署名入り美本

没後30年を経て、今なおファンを増やし続ける澁澤龍彦。

名著「黄金時代」の程度の良い署名本が入荷しております。

深い緑に黄金の箔押しが見事な装丁、薔薇十字社の確かな仕事が光ります。

署名にもゴールドのペンを使う澁澤龍彦の遊び心。

奔放に、執拗に、自らの好奇心を掘り下げる様な充実した内容も素晴らしいです。

多くの著作と、多くの影響を振り撒いて旅だった澁澤龍彦。

その「黄金時代」の息遣いを感じる、優れた書籍のひとつとなっています。

澁澤龍彦「手帖三部作」 1971-73年 桃源社 初版函美本 三冊揃え

一般に流通した書籍として、あまりに美しく完成された書籍のひとつ。

澁澤龍彦、手帖三部作「黒魔術の手帖」「毒薬の手帖」「秘密結社の手帖」、状態のよい物を三冊揃えで入荷しております。

堅牢な函、箔押しタイトル、良質な本文紙、見開きや各装飾の丁寧な仕上げ。

そしてそこに納められた澁澤龍彦の愛するそれら世界への愛。

小口までそれぞれの表紙と同じ色に塗られたその美学に、今も代表作のひとつに数えられる圧倒的な存在感が漂います。

特装本・限定本ではないにも関わらず、ここまでの仕事が叶った70年代と澁澤龍彦という奇跡。

刊行より50年を経そうな今も、シミ・ヤケ一切のイタミなく、100年の先へも残したくなる書物です。

澁澤龍彦「城=カステロフィリア」 金子國義挿画 白水社 初版月報読者カード付き美本

国内外問わずの「城」への偏愛。金子國義挿画の豪華なタッグにて。

書斎からの外出を始めた時期の澁澤龍彦のお城訪問記は、新鮮さと円熟した筆致が味わい深い一冊。

カバー、本文、読者カードに至るまでヤケなどもなく状態良好です。

挿画部分は薄紙にて保護され、カラー印刷。盟友の画業への心遣いも美しいです。

目次に並ぶ大量の城の名前を追うだけでも愉しくなってきます。

城という開かれた地域の象徴でありながら密室としての側面を持つ存在。

その魅力を生き生きと語る言葉にあっという間に引き込まれる良書です。

コクトオ「ポトマック」 澁澤龍彦 訳 薔薇十字社 初版函帯完本

現代でもファンの多い、美男子にして詩人のコクトー。

彼の初の小説作品「ポトマック」、訳者は澁澤龍彦というハマリ訳にて薔薇十字社より。

力強くモダンな装丁。

若き日のコクトーの写真も数点掲載。

函、表紙にヤケなどはありますが、読者カード、帯付きの完本になります。

強い個性と、繊細な感性、秀麗なルックスを備えた稀代の詩人コクトーの描く青春の日々。

忘れ得ぬ名訳と共に是非お楽しみ下さい。

ユイスマン「さかしま」 澁澤龍彦訳 桃源社元版函極美 正誤表付き完本

耽美、退廃、魔術。泥沼からの跳躍。世紀末デカダンを代表するユイスマンスの傑作・さかしま。

澁澤龍彦による翻訳を桃源社の熟練した装丁に包み、非常に完成度の高い一冊です。

白い表紙に黒革の背から漂う確固とした美学。

二色刷本文に緻密な挿絵が入り、ページを繰る愉悦も芳醇。

読者カード、新刊案内、そして正誤表付きの完本となります。

函の背以外には一切のイタミもない極美しい保存状態です。

1962年、澁澤龍彦作品としては比較的初期の訳でありながら、ユイスマンの美学との共鳴の中に素晴らしい美文を生み出しています。

指に馴染む冷たい革の感触の中で読む楽しみを是非お味わい下さい。

矢川澄子「アリス閑吟抄」

伝説的同人誌「未定」同人にして、澁澤龍彦の最初の恋人。不滅の少女。

矢川澄子による詩集「アリス閑吟抄」。玉のように転がる無垢な言霊。

クリームに添えられたミントの様な簡潔な配色に、1980年当時の心を思います。

言葉遊びの中にきりっと結ばれる潔癖な善性と、一方で舌をだして笑っている悪戯っ子の愉しさ。

多面体結晶を思わせるキラキラとした美しさに、純粋に行われる言葉への祈りを感じます。

澄みわたり過ぎた精神とその美貌で、決して安穏な人生ではなかった偉大なる少女。

しかしその言葉に触れる時、私たちもまた得難い幸運の中に彼女の姿を見るのではないでしょうか。

澁澤龍彦訳「解剖学者ドン・ベサリウス」 初版

伝説的な医学者を題材に描かれた幻想怪奇譚、「解剖学者ドン・ベサリウス」。

澁澤龍彦、生田耕作両名も参加した伝説的な同人誌「未定」にも収録された物語を単行本にてお楽しみ頂けます。

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函にヤケあり、本文は良好につき物語を楽しむには十分な状態を保っています。

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全体的なデザイン、装飾や本文組からも感じる真摯な書物作り。

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1989年、没後の刊行。簡潔な奥付。

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訳者としても多くの名著を残した澁澤龍彦。

ぞくりぞくりと背筋を這うような恐怖の愉悦を、是非お楽しみ下さいませ。

澁澤龍彦「悪魔の中世」 初版帯美本

澁澤龍彦の貴重な大型本。

多くの図版も楽しめる「悪魔の中世」、帯背にヤケはあれどそれ以外は極美状態の美しい書籍です。

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しっかりと厚みのある用紙にカラフルに刷られた図版たちは、著者の変幻自在の筆さばきを支える重要な要素。

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本文頁にもモノクロの図版を挿し込み、密にして細な思考世界へ容易く没入してしまいます。

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こういった図鑑的に手間のかかる書籍の出版が文学界にもまだまだ多かった当時の豊かさに目を細めつつ。

やはり読んでいて楽しい澁澤節に、読み手も無邪気になれる良書です。

澁澤龍彦訳 マンディアルグ「城の中のイギリス人」 白水社・初版帯つき極美

マンディアルグ作品と言えば生田耕作訳、と連想してしまいます。

しかし勿論、生田耕作氏によって広く浸透したその美しさには多くの文人が挑戦してゆきます。

img_20161126_181422-1600x898澁澤龍彦訳による「城の中のイギリス人」、白水社刊行。入荷しております。

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コンテンポラリーな造本ながら随所に感じるセンスが心地よいです。

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底本を撮影、若しくはスキャンしての印刷なのでしょうか。

注意書から感じる澁澤版としてのオリジナルの再現性への拘り。

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多くのフランス幻想文学愛好家を生み出した生田版「城の中のイギリス人」。

澁澤龍彦による訳は彼の混沌の美をどのように彫刻したのか、ファンならずとも未読の方は必見の一冊です。