バタイユ「死を前にしての歓喜の実践」 1987年 サバト館新装版 生田耕作訳 訳者署名入り 月報新刊スリップ付き極美

80年代サバト館より刊行されていた、やや大型でフランス装の書籍の一群。

バタイユの人気タイトル「死を前にしての歓喜の実践」、訳者署名入りを入荷しております。

フランス装の書籍は簡素な中に独特の品を感じます。

生田耕作署名入り。月報、新刊スリップ付き。

生田耕作訳による強烈な美文。

解説も非常に読み応えがあります。

サバト館の書籍としては手に取り易い価格設定もあり、作品の普及に大きな役割を果たしたシリーズ。

短い作品ながら読後感に強い酩酊を残すバタイユ作品を是非お楽しみください。

ミルチャ・エリアーデ「ホーニヒベルガー博士の秘密」直野敦/住谷春也訳 1983年 エディシオン・アルシーヴ初版 函付き美本

多言語に精通し独自の精神世界を築き続けたエリアーデ。

素晴らしい選書と斬新な造本で多くの読者人の支持を受けるエディシオン・アルシーヴのソムニウム叢書よりの一冊。

函帯付き、パラフィンで保護された本体にほとんどイタミもない状態です。

すっきりとした文字組みに、手触りの良い本文用紙。

出版社の意気を感じます。

その作品の質に比して国内での知名度は未だ不足していると感じるエリアーデ。

多くの幻想文学愛好者に手に取って頂きたいタイトル、叢書です。

ル・クレジオ「発熱」高山鉄男訳 1970年 新潮社初版 帯付き

現代のフランス文学を牽引するル・クレジオ。

初期作品に於いて、不穏な中に鮮烈な美しさを宿す「発熱」。帯付きにて比較的良好な状態です。

真っ赤な扉が印象的。しっかりと密に組まれた本文の熱。

明滅する狂気と幻惑の物語。

会話の異様なテンポ感に光る訳者のセンス。

ブルトン人の末裔として、世界の少数民族への関心も高いというル・クレジオ。

焦れるような孤独を文学へと高めたような、鮮烈な一冊となっています。

米本義孝「言葉の芸術家 ジェイムズ・ジョイス」 2003年初版

ヨーロッパ文学史にあって独特の孤高を保持するアイルランドの一派。

口述筆記や実験的な手法の中に多くの結実を果たしたジョイスの文学に切り込む研究書を入荷しております。

多くの作例を引いて紐解かれるジョイス文学。

訳文と原文を併記し、翻訳の難しい遊戯的な部分に於いても踏み込んだ内容。

中々の厚みを持つ書籍ながら、引き込まれる明瞭さも備えています。

アイルランド文学の愛好者のみならず、言葉そのものへ愛着を持つ全ての方に福音となり得るジョイス作品。

その世界への案内となる良書となっております。

マンディアルグ「満潮」 生田耕作訳/アルフォンス・イノウエ装画 1981年 サバト館初版 月報新刊スリップ読者カード付き極美

アルフォンス・イノウエによる美麗な装画と、上質なエロティシズムで今なおファンの多いサバト館の「満潮」。

状態の良い物が入荷してございます。

帯にもほとんどイタミなく、サバト1号なども付属。

現在も素晴らしい作品を描き続けるアルフォンス・イノウエによる、美しい装画たち。

生田耕作の名訳との震えるような相乗効果。

その完成度の高さから、耽美幻想文学の入り口としても多くの読者を魅了し続けてきた一冊。

是非お手に取ってご覧下さいませ。

ジャリ「超男性」 1975年 白水社初版 函帯読者カード新刊スリップ刊行案内付き

34歳の短い生涯を走り抜け燃え尽きたアルフレッド・ジャリ。

シュルレアリスム文学の傑作として知られる「超男性」を澁澤龍彦の名訳にて。

数多のシュルレアリスム文学・幻想文学を刊行した白水社の装丁は、普及版においても品のあるものが多いです。

読者カード、月報、三色刷り刊行案内を付属。

詩とも物語ともつかないうわ言のようなフランス文を端正に訳した澁澤の筆致。それを見事に写す文字組、余白。

実に奇妙ながらも忘れ得ぬ美しさを備えた傑作となっております。

小栗虫太郎「金字塔四角に飛ぶ」 1976年 桃源社初版帯付き

一級の奇書「黒死館殺人事件」の作者・小栗虫太郎によるタイトルからして奇怪な一冊。

桃源社刊行、函帯付きの入荷がございます。

1900年代初頭よりの日本の異端文学を多くリリースした桃源社。

帯の一文にも熱が入ります。

二段組本文、巻末評伝とおなじみの手厚く情熱的な本作り。

ファンにも初読者にとっても有難い充実度です。


小栗虫太郎独自の世界を堪能出来る一冊、是非吟味下さいませ。

国枝史郎「神州纐纈城」 1969年 桃源社4刷 函帯読者カード付き

「三田文学」「青鳥会」などに参加し、耽美・幻想文学の愛好者に高い評価を受ける国枝史郎。

桃源社によりその名を知らしめた代表作、重版物をお手頃な値段で入荷してございます。

函帯付き、60年代末の書籍にしては状態は良好です。

ワインレッドを基調とした印象的な装丁。

巻末の作者評伝も充実の内容。

未完作品ながら本文二段組を要するボリュームに、作者の執筆への情熱が伺えます。

その繊細な湿度を帯びた美文の強い中毒性、是非お楽しみ下さい。

野村胡堂「胡堂百話」 1959年 角川書店初版 函帯読者カード新刊スリップ付き

「銭形平次」の執筆者として知られ、洒脱な日本文化に親しんだ野村胡堂。

角川書店より刊行のエッセイ集に漂う軽妙で心地よい筆致。

シンプルながら目を引く函、丁寧な本体の造り。

経年のイタミはあれどその分気軽に頁を繰れるやも知れません。

泉鏡花への言及も。

読者カード、新刊スリップも付属しています。

極短い文章を多く収録しながらも、一つ一つの語りの濃さを楽しめる良著となっています。

ベックフォード「ヴァテック」 矢野目源一訳/生田耕作補訳・校正 1974年初版 函付き極美完本

英ゴシック文学の最高傑作と名高いベックフォード「ヴァテック」。

矢野目源一の名訳に生田耕作の補訳によるまさに銘訳本、付属品完備の完本になります。

函、本体、小冊子、全て一切のヤケイタミ無し。

緩やかに取られた余白と高密度の耽美、幻想。

矢野目源一の後書きと生田耕作の小伝冊子。

これらを読むだけでも購入する価値が十分にあります。

美しい文学を美しい装丁で、牧神社の造本も麗しい一冊。

是非書斎への常架をオススメ致します。