柳川春葉「生さぬなか(なさぬなか)」 木版美人画二葉付、美本
尾崎紅葉に師事し、泉鏡花らとともに門下四天王と謳われた達人・柳川春葉。
明治・大正にかけて大ヒットとなった連載小説の単行本。木版美人画2葉付きです。
函・表紙の色彩の鮮やかさに圧倒されます、付属の美人画も額装して飾りたくなる出来栄え。
当時の特徴的な文字遣い・装飾は、100年後の今にさらに味わい深いです。
再婚や継母との複雑な関係など、女性や恋愛に対して独自の苦楽を味わった春葉。
美人画への拘りの源を考えると、遥か明治大正をいきた文豪も、少し近く感じるようです。