木水彌三郎「秋の雪」 サバト館限定300部の内144番 著者署名入り極美完本
ひり、と冷たい雪。寒さを意識しはじめるこの季節にこそ。
生田耕作が愛した、澄んだ、澄んだ、言葉の結晶体。
サバト館より、木水彌三郎「秋の雪」。
白と黒、これ以上ないと感じる程の簡潔で高潔な装丁。
著者の人柄を感じる柔らかい毛筆の味、選び抜かれた言葉はページ、そして書物そのものを透き通らせてゆくようで、ぐっと胸に迫ります。
この時期のサバト館の赤いナンバリングには、何故か心を落ち着かせるような雰囲気があります。
逸る雪、秋の雪。
読者の情緒も感性もこの真っ白な器に乗せて、いざ美文の季節へ進みましょう。
ただひたすらに美しい、そんな書物です。