生田耕作・著「わが偏書記」 サバト館限定300部の内196番
生田耕作著作物の装丁の中でも日本的な趣きがよくでた後期の名作「わが偏書記」。
和紙造りの本文も美しい限定300部の内196番、極美完本です。
秋にむかい少しづつ景色が枯れてゆく中、目が安らぐような質感・色合い。
書物を語る文人の暖かさ。
折れや焼けもなし、和紙独特の読み味にこれからの読者の色々が積もるのでしょう。
常に書物と人と、文化の触れ合う最中にいた著者の、熱く心地よい焚き火のような一冊。
忘れ物を取りにいくように繰り返し読みたくなる本です。