生田耕作訳 A.P.マンディアルグ「ポムレー路地」 サバト館初版極美訳者署名刊行時新刊スリップ付
生田耕作の代表作にしてマンディアルグの代表作、そして恐らくサバト館が最も刷った本の1つ。
押しも押されぬ「ポムレー路地」、今もこの本からマンディアルグ、そして生田耕作作品と出逢う方も多いのではないでしょうか。
一目見てそれと分かる、品格ある完成された表紙デザイン。
青みを帯びさせ刷られたモノトーンの写真に気概を感じます。
豊富な写真と合わせて繰り出される猥雑で混沌とした、品のある哀愁。幻想に至る痛み。
この本には鈴木書店扱いの新刊スリップもあり、書店の一般流通網を通すファン層の拡大も伺えます。
現代においても活発な熱量を持つファンや作家、研究家たちが、その美学を継承しています。
様々な意味で美しい1冊、どうかこの本もそんな人たちに渡りますように。