須川誠一校訂「装釘の常識」 草人堂/アスタルテ書房
生田耕作監修の下、当アスタルテ書房の発行にて当初9番までの刊行を予定していた愛書家双書。
諸々の事情により中途でその刊行を途絶える事になりましたが、こんな素晴らしい書籍を造る事が出来ました。
須川壮一校訂、草人堂編による「装釘の常識」。黒地に金。
厚手のビニールカバー、頑強に。
この赤字が綺麗に出る用紙も、サバト館の試行錯誤の賜物でしょう。
本の装釘に関して理念哲学の粋にまで踏み込む、書物への想いを感じます。
ただ高価な書籍だけでなく、思い入れのある本には特に長生きして欲しい物です。
そういった全ての愛書家にとってバイブルとなる1冊でありますように。