三島由紀夫・池田弘太郎 訳「聖セバスチァンの殉教」 初版極美完本
先日の未発見テープ発掘の報も大々的に、近年再び大きな注目を集める三島由紀夫。
その精神の発露のピュアな一端としての「聖セバスチァンの殉教」、血のように真っ赤な装丁と共に。
状態、非常に良好。
端正に組まれた行はどこか葬列を思わせ、余白の荒野を粛々と進みます。
図版にも多くのページが割かれ、イメージを補強してゆきます。
厳格さ、高貴さ。
赤という色彩の強度を最大限活かした装丁を含め、代表作に相応しい一冊になっております。