澁澤龍彦「城=カステロフィリア」 金子國義挿画 白水社 初版月報読者カード付き美本
国内外問わずの「城」への偏愛。金子國義挿画の豪華なタッグにて。
書斎からの外出を始めた時期の澁澤龍彦のお城訪問記は、新鮮さと円熟した筆致が味わい深い一冊。
カバー、本文、読者カードに至るまでヤケなどもなく状態良好です。
挿画部分は薄紙にて保護され、カラー印刷。盟友の画業への心遣いも美しいです。
目次に並ぶ大量の城の名前を追うだけでも愉しくなってきます。
城という開かれた地域の象徴でありながら密室としての側面を持つ存在。
その魅力を生き生きと語る言葉にあっという間に引き込まれる良書です。