ミッチェル/リガード「フェノメナ 幻象博物館」 村田薫訳 1979年 創林社 初版
人・物・事、世に溢れる怪奇な様々を豊富な図版と詳細なレポートで大量無尽に紹介する怪書・フェノメナ。
オカルトファンならずとも楽しめる不穏さが魅力の一冊が入荷してございます。
圧倒的な目次の分量は、「少女を狙う石」「空中礼拝」など不可思議な語句のオンパレード。
「腸チフスメアリー」といった怪人譚から「妖精の棺」、そしてUFOまで濃厚なオカルト本ながら、読み物としてユニークな魅力も有しています。
W.ブレイクの描いた猿の絵、力強い画力。
センセーショナルな語句に頼る事なく、淡々と綴られる異界の魅力。
その独特のバランスに引き込まれる一冊となっています。