ソールタス「太陽王女」 生田文夫訳 2003年 エディション・イレーヌ
「アンドレ・ブルトン没後50年記念展」に際しての目覚しい刊行や、リゴー「自殺総代理店」などの埋もれた名作の復活と、鮮やかな出版を続けるエディション・イレーヌ。
2003年刊行のソールタス〈紫と美女〉短篇叢書の三番、状態の良い物が入荷しております。
宇野亞喜良の誘い込むようなイラストの表紙に、深みのある色・紙質の装丁。
薄く小さな本ながら、強い存在感を示す優れた造りです。
正方形の版型に組まれた、端正な文字と物語。
生田文夫の訳も味わい深く冴えています。
出版、装丁、そして翻訳の三つが織りなす珠玉の小品。
是非お手に取ってその美しさを感じて欲しい一作となっております。