小栗虫太郎「紅殻駱駝の秘密」 1970年 桃源社 初版 函帯読者カード付き
日本探偵小説三大奇書として名高い「黒死館殺人事件」の著者・小栗虫太郎、その最初期の作品「紅殻駱駝の秘密」。
桃源社の熱意ある造本にて、1970年刊行の物が届いております。
怪しげな配色の函に納められた漆黒の装丁、真紅に踊るシルバーのタイトル。
帯、読者カードも付属し、良い状態を保っています。
二段組みの本文、みっしりと詰まった文字から香る物語の体温。
付随する小伝も充実した内容です。
惜しまれつつも若くして急逝した小栗虫太郎。
現在も読まれ続けるその独自の世界に浸れる良著になっています。