寺山修司「暴力としての言語」 1970年 思潮社初版 帯付き
詩、舞台、映画、美術、様々な形式を横断しながら日本の芸術史の一角に今も強く輝く寺山修司。
強烈なインパクトを残すタイトルと共に、彼の詩論、芸術論を記した一冊。
詩論まで時速100キロの副題通りに、暴れるような活力を宿した一頁一頁。
殴り書いたような卍の鮮烈。
寺山の海外渡航時のエピソードなども交え、ユニークな言葉の数々に没頭してしまいます。
抵抗者の持ち物としての言語や文化に関する力ある論考には、現在に於いて益々鮮やかに響く物があるように感じます。
寺山ファンのみならず愉しめる良書です。