永井荷風「小説 浮沈」 1947年 中央公論社初版

日本を代表する小説家の一人、永井荷風。

中央公論社より戦後まもなくの刊行にて、戦中期の荷風の往時の日々への眼差しが光る一冊。 味のある筆書きで始まる装丁。経年のイタミ・ヤケあり。馴染みの良い紙質です。 約100年前の東京を舞台にしつつ、普遍的な人間の感情を情感あふれる筆致で描く傑作。 荷風独特の品あるケレン味も豊かな作品です。