日夏耿之介「残夜焚艸録」 竹村書房 初版限定1000部本
いち早く国内の文学における幻想美の研究に尽力し、後に澁澤龍彦へも影響を与えた日夏耿之介。
随筆を多く執筆した時期に刊行された「残夜焚艸録」、1000部本を入荷しました。
古い書籍ながら、本文はほとんどヤケ・シミなく。印影も美しく残っています。
ゴシック・ロマンを掲げた学匠詩人の扱うテーマは、評論分野に於いても独特の美学が貫かれています。
魔術、幻想、ゴシック…そう言った文化の日本での源流の一つとして、若い読書人の方にも評価の高い日夏作品。
取っつきにくい印象もある評論・随筆ですが、鮮やかな専門性を楽しむに必携の内容が備わっています。