ブレーズ・サンドラール著/生田耕作訳「リュクサンブール公園の戦争」 サバト館・献呈署名入り

スイスに生まれ、第一次世界大戦の後はフランスに生きた詩人・サンドラール。

サバト・イクタの名コンビが、戦争で片手を失いながらも激動の時代を生きた文化人の言葉を鮮やかに切り取ります。

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状態良し。

白昼夢のような印象を受ける詩人の言葉に、真っ白な装丁がよく合います。

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デフォルメの効いたキスリングの挿絵。楽しげな人物の輪郭がどこか不安を煽るよう。

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夏といえば8月15日という日付を連想する方も、まだまだ多いのではないでしょうか。

激しい戦場を経験しながらも洒脱に生きた詩人の筆致に、夏の日は色々を思いたくなるような気がします。

生田耕作より 手書き色紙「ぎをんにて」

生田耕作による手書きの色紙、祇園の宴席にて書かれた物のようです。達筆。

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墨絵のタッチも柔らか、日本文化全般に愛着を持った氏の穏やかな横顔が見えるよう。

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忙しい現代では宴席で歌をしたためる、どころか想いを込めて手で文字を記す、と言う行為が中々に遠くなっているかも知れません。

読書好き、本好きとして、一度ゆっくりと自分の言葉を持ち直したくなるような、清い印象の一枚です。

扇子 生田耕作より金子國義へ「ぎをん酔唄」

生田耕作による手書きの唄が附されたやや大振りな扇子、味のある筆遣いが華やか。

生田と画家・金子國吉が祇園に飲みに出た際に書かれた物です。

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艶っぽい水色が雰囲気です、ヨーロッパではエロチックなカラーと言えばピンクではなく薄いブルーらしいですが果たして…。

耽美派の巨匠二人の酒席ではどんな会話がなされたのか。

残された歌ひとつのみぞ知る、ですね。

澁澤龍彦より生田耕作へ 私信・全10枚組み

澁澤龍彦から生田耕作へあてた手紙、全10枚組の物。

文豪から文豪へ、ファンにはたまらない品です。

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澁澤氏の丁寧で、しかし静かな熱意を感じる筆致が、二人の間に在るある種の強い絆を感じさせます。

当時、彼らが何を感じ、必要としていたか。作品だけでは読み取れない色々な心がつまった非常にメモリアルな手紙です。

生田耕作所蔵 バタイユ「息子」

生田耕作所蔵・バタイユ「息子」の原典本、生田氏の旧蔵印付です。IMG_20160530_183236-1600x898

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小さく簡素な作りながら、ヨーロッパらしい端正なフォントや文字組が気品を感じさせます。

生田氏の旧蔵印だけは実に日本的で、そのギャップも良い雰囲気。

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こういった書籍とにらめっこしながら翻訳作業に没頭したアーティスト・生田の情景が目に浮かぶようです。

こういった版型・余白の取り方は、現在エディション・イレーヌ様が得意とされていますね、横書きのアルファベットならではの味にあふれるブックデザインです。

季刊「湯川」 生田耕作・手書き改稿付き

湯川書房発行の小冊子、季刊湯川の生田訳・アスリノー「愛書家地獄」手書き改稿付き2冊組です。IMG_20160530_151816-1600x898

IMG_20160530_182238-1600x8981度目の手直しから、さらに直しを入れられてゆく作品の変遷がよく分かる貴重な品。
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元のニュアンスを崩さない、その制約の中でこれだけの言葉の展開を作り、美文に固めてゆく。

生田耕作の訳者としての実力や矜持がいきいきと感じられます。

生田耕作・訳 フローベル「愛書荘」 

当・アスタルテ書房刊行の生田耕作・本邦初訳のフローベル「愛書荘」です。

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当店でもお出しできるのはもう、この一冊のみになってしまいました。

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限定300部のナンバーは訳者自らの手書き、さらにこれは・・。

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文を書き、本を愛する人々すべてに向けられた訳者の暖かい視線を、深く醸成された拘りを、造本から句読点の端にいたるまで楽しんでいただけますように。

資料としても貴重ですが、生田耕作による翻訳として、そして文学作品として、非常に価値の高い一冊です。

生田耕作・訳 「マダム・エドワルダ」

河出書房による人間の文学シリーズ・生田耕作の手による「マダム・エドワルダ(同時収録・眼球譚)」、初版美品完本。さらに訳者献呈署名付の一冊です。

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この作者・訳者の作品でこういった極彩色の表紙も珍しくユニークです。

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当時のままの新刊図書カード、宣伝チラシも完備。

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生田耕作や澁澤龍彦の本がこぞって求められた当時の、大手出版社の気概を感じる二本立てのボリューミーな本です。

当時に根を下ろしたフランス文学や彼ら名文士たちへのたぎるような熱が、今の少数精鋭パブリッシングへ受け継がれているのでしょうか。

懐かしさへ思いを馳せる、或いは新鮮な刺激を求めて、名作へ没入する喜びをどうぞこの一冊とお楽しみください。

生田耕作・訳 山本六三・挿画 「眼球譚」

サバト館刊行の生田耕作・訳/山本六三・挿画「眼球譚」・・・の、なんと訳者手書き改稿が付された物(!)

もちろん世界でこの一冊だけです。

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山本六三の非常に力強く妖気漂う挿画に、流石の生田氏も作戦の変更を余儀なくされたのでしょうか。

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文学の研究において改稿や手直しへの注目が非常に大きな意味を持つのは周知の事実ですが、実際に刷り上がってきた書籍上に細かく入れられた「直し」を観察できる品はそうそうありません。

刷り上がった書籍として読める状態で、作者の思考をトレースしてイメージの散歩に付き合うことが出来る、ファンにはたまらない逸品。ご来店の際は是非手にとってご覧ください。

生田耕作・訳 「恐怖の報酬」

フランス文学の、特に甘美で幻想的な作品の翻訳を手がけた訳者には珍しい毛色の翻訳作品です。14 - 46

状態、非常に良好。

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生田耕作の・・・ハードボイルド物?!

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自身の著書としてダンディズムを扱った作品もある訳者は、意外とこういった泥臭さや緊張感溢れる男の世界・・そういった物への強い拘りがあったのかも知れません。

果たしてどんな作品になっているか、当店で是非、ページを手繰ってみて下さい。