寺山修司「不良少女入門-僕の愛した少女」初版帯

日本文学史に残る「こじらせた」作家、寺山修司の少女観、そしてその源泉とは。

寺山修司「不良少女入門」、かわいい表紙もきれいなままの初版帯付き入荷しています。

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赤黒ベースの本体に少女の淡やかな白い肌、まったくもって映えます。

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一般的には「田園に死す」の白塗り学帽的なイメージの寺山修司の、ひたすら自分に必要な「美学」を貪っていた青春時代のお話がたっぷり。

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そして、ある意味二宮金次郎的なストイックさすら感じるその視線が投げられた銀幕に、物語の幕間の一瞬に、彼の目に焼き付けられたヒロインたち。

研ぎ澄まされた美しさは、いつの時代も不良とカテゴライズされるのかもしれません。寺山入門としてもオススメです。

谷崎潤一郎「鍵」初版極美

谷崎一流の流麗な言葉のパズル、心の組木細工が味わえる名作「鍵」。

中央公論社函付き初版、ほとんどダメージなしの極美本です。

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棟方志功の民芸調の装丁ながら、扉絵から感じる生々しく踊る命の芳しさ。

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挿絵も多く、スッキリとした印象のページ。故に活きてくる濃密な愛慕の物語・・。

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背徳を感じる程度には残る善性混じりの悲しい想い・愛欲と、それを軽々と越えて飛翔する罪深い恋のたくらみ。

映像化の機会も多かった本作は、心の危険な扉を開ける囁きも多々。どうぞお気をつけて読み進め下さい。

「うつわ・あにゆある」創刊準備号 澁澤龍彦・塚本邦雄 他

 

秋と言えば、名月に傾ける団子と盃。そしてウツワ。

幻の冊子うつわ・あにゆある、創刊準備中が棚からぽとり。

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高名な古楽器製作者からイッセーミヤケ、我らが澁澤龍彦氏などなど。

ちょっと豪華過ぎるメンバーがそれぞれのウツワ観をアンケート形式に語ります。

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よく見れば編集サイドもゴージャスな顔触れ、この冊子を世にだした器皿産業様に乾杯です。

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英訳版とセットになっていたり繋がりの分からない各方面の人選と、どこか不思議なこの冊子。

大物達のエピグラムめいたウツワ観と相まって、秘密結社の機関誌のような雰囲気が、秋の夜長の枕元に妙に合うようです。

里見惇「桐畑」 太陽堂・大正10年初版


人の心の機微を鋭く観察し、あくまで善心に寄ろうとしたまごころ文士・惇。

素朴な装丁の桐畑、状態も良好に大正十年の発行です。



 

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紙の手触りがなんだかホロリと懐かしい。函もダメージ少なく残っています。

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この時代の本としては、本文デザインなどから現代的な印象を受けます。

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著者本人はかなりのプレイボーイだったようですが、故に自他の多くの心の軋みとも向き合って生きたのでしょうか。

それらに立って尚、優しい眼差しを保つ文章は、間違いなく美しい様々を読後の私達に残してくれます。

稲垣足穂・一千一秒物語双書「一千一秒物語」 絶版・帯付き美本

読み進める内に自ら神戸の山の手を酔っ払って歩いている錯覚に満ちてゆきます。

イメージの魔人・タルホの代表作「一千一秒物語」、透土社発行。

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当店も僭越ながら資料提供をさせて頂きました。

タルホの本にはやはり、こういった派手な装丁もピタリとハマります。

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毎回毎回、本を開く度に出会う扉の呼び掛けに、飽きもせず胸が高鳴ります。

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有名な作品は、多様な出版元の多彩な「同じ本」からお気に入りの一冊を見つけ出すのも読書家の愉しみで嗜み。

そう言ったお話も是非、当店のソファでゆっくりご相談できれば幸いです。

久生十蘭「眞説・鐵假面」 初版函帯

演出家としても知られる久生十蘭の翻案物、「眞説・鐵假面」。

桃源社の初版、函帯付きの美本が入りました。

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薄紙越しの色合いが艶っぽい、函帯に若干の傷みありですが本体は健康です。

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雑誌連載時の資料が巻末についています。

鐵假面と言えば黒岩涙香の翻案が有名ですが、久生案のスピード感ある眞説も読む愉しさに溢れています。

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口述筆記での執筆や演出家としての経験などからか、言葉のテンポや歯切れに味のある久生作品。

一風違った筆致の妙を味わいたい方に。

鐵假面、他数作品入荷しております。

石津ちひろ・著/宇野亜喜良・挿絵 「アナグラム人名図鑑」

近年注目の高い回文や集字法と言った言葉遊び業界、そしてポップなアナグラム遊びは是非こちらでご堪能を。

たっぷりのウノ・イラストもボリューミーで欲張りな一冊。

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東西の著名人・文人の名前をアナグラムの指が一撫ですると…。

軽妙奇妙なイメージに宇野亜喜良のタッチも酒脱です。

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一見してそれと分からない技巧派から心の沼の底を探り当てるような作家まで、あらゆるカラーを引き出せるアナグラム。

この本に触発されて、お気に入りのノートにカナやアルファベットをばら蒔いてみる一日もきっと楽しいでしょう。

アンソロジー「悲歌」 銅林社・初版美本

詩誌ガニメデ等、日本の詩文化を支えてきた銅林社によるアンソロジー。

分厚くもエモーショナル、です。

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本造りもシンプルに丁寧に、掲載作家様への出版サイドの想いを感じます。

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90年代には何となく、空々しくも切実な痛みが白っぽい景色と共に思い出される感覚もあり。

時代という魔物にいつも最初に切り込んでゆく戦士「詩人」達が当時何を感じたのか、是非ページを繰って頂けますよう。

須永朝彦「天使」 初版帯・署名入り 他初版本

吸血鬼・亡霊・天使や悪魔などの幻想界を生きる存在と、今もっとも親しく交際していると思われる作家・須永朝彦。

装丁も麗しく、短編集「天使」の署名入り美本、入荷しております。

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流石のコーベ・ブックス。色の組み合わせもステンドグラス風のデザインも、全てがこの本にマッチしています。

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澁澤作品や荒俣氏の著述とは、また違った密度と軽妙さのある筆致。

インクから立ち上る印象は、負けじ劣らず幻惑的な美しさに溢れています。

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その他サイン本、初版本など多数入荷いたしました。

月の匂いにむせ返ってなかなか眠れない、そんな夏の夜は未知の世界への妖しい扉を、氏の本を片手に潜ってみたいものです。

柳川春葉「生さぬなか(なさぬなか)」 木版美人画二葉付、美本

尾崎紅葉に師事し、泉鏡花らとともに門下四天王と謳われた達人・柳川春葉。

明治・大正にかけて大ヒットとなった連載小説の単行本。木版美人画2葉付きです。

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函・表紙の色彩の鮮やかさに圧倒されます、付属の美人画も額装して飾りたくなる出来栄え。

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当時の特徴的な文字遣い・装飾は、100年後の今にさらに味わい深いです。

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再婚や継母との複雑な関係など、女性や恋愛に対して独自の苦楽を味わった春葉。

美人画への拘りの源を考えると、遥か明治大正をいきた文豪も、少し近く感じるようです。