須永朝彦「天使」 初版帯・署名入り 他初版本

吸血鬼・亡霊・天使や悪魔などの幻想界を生きる存在と、今もっとも親しく交際していると思われる作家・須永朝彦。

装丁も麗しく、短編集「天使」の署名入り美本、入荷しております。

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流石のコーベ・ブックス。色の組み合わせもステンドグラス風のデザインも、全てがこの本にマッチしています。

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澁澤作品や荒俣氏の著述とは、また違った密度と軽妙さのある筆致。

インクから立ち上る印象は、負けじ劣らず幻惑的な美しさに溢れています。

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その他サイン本、初版本など多数入荷いたしました。

月の匂いにむせ返ってなかなか眠れない、そんな夏の夜は未知の世界への妖しい扉を、氏の本を片手に潜ってみたいものです。

ブレーズ・サンドラール著/生田耕作訳「リュクサンブール公園の戦争」 サバト館・献呈署名入り

スイスに生まれ、第一次世界大戦の後はフランスに生きた詩人・サンドラール。

サバト・イクタの名コンビが、戦争で片手を失いながらも激動の時代を生きた文化人の言葉を鮮やかに切り取ります。

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状態良し。

白昼夢のような印象を受ける詩人の言葉に、真っ白な装丁がよく合います。

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デフォルメの効いたキスリングの挿絵。楽しげな人物の輪郭がどこか不安を煽るよう。

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夏といえば8月15日という日付を連想する方も、まだまだ多いのではないでしょうか。

激しい戦場を経験しながらも洒脱に生きた詩人の筆致に、夏の日は色々を思いたくなるような気がします。

ジョン・ラスキン「胡麻と百合」 玄黄社・大正7年初版

日本にて初期の西洋文学の紹介に大きな役割を果たした玄黄書店。

大正7年刊行の官能恋愛小説、ラスキンの「胡麻と百合」の初版本です。

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外観にはダメージあれど、本文はかなり状態よし。

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これでもか、という程の大きめ黒丸●による強調。

今ではほとんど見かけないフォントと合わせて絶妙なインパクトと共に物語に引き込まれます。

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真夏の夜の夢、寝苦しい夜は逆にこういった濃い濃い蜂蜜酒のような愛の密談に悪酔いしてみるのも良いかも知れません。

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澁澤龍彦「エピクロスの肋骨」 福武書店・初版完本 

今は亡き文豪・澁澤龍彦の、今は無き出版社・福武書店より出した遺作「エピクロスの肋骨」。

初版帯、読書カード付き、痛みもなく極々上等な状態です。

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挿し絵の白黒の切れ間も鮮やか、それと対比を描く幻覚的に軽やかなイメージの飛翔。

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この読書カードは、今出せば誰に届くのでしょう。

読むにつれてどこか遠くて行きたくなるような一冊、この夏のお供にもオススメです。

山口椿「ナージャとミエーレ」 リブロポート/トレヴィル・初版美本

1990年初版発行、山口椿による「ナージャとミエーレ」。

若きアーティストと少女たちの瑞々しくも退廃的な交際を描いた作品です。

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ミルキィ氏による装丁も品がありつつも高揚を誘い、流石です。

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現代的な文字組、余白の取り方ながら読書にすうっと入っていける印象。

ページ上部の装飾もこの本の為にデザインを降ろしたのでしょう。贅沢。

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装飾や装丁、書籍全体から感じるヨーロッパな雰囲気が小説世界とうまく噛み合い、完成度の高い一冊に仕上がっています。

この本に描かれる物語はすこしオンラインでは…ぜひ店頭でご賞味下さいませ。

ローチェストコーナー・山本六三

店内の一角、アンティークのローチェストに山本六三の作品で小さなコーナーを設置しました。

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大型の、華やかなリトグラフ。こぶりながら手製マットがユニークな逸品。凛々しい美男子の挿絵の絶版本…。

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死神と踊る乙女たち。

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こちらの隠喩の愉悦漂う作品は、六三氏手製の台紙がゴージャスな印象。

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挿絵から大小それぞれの一枚物まで、微かに味わいを変える六三ワールド。

その香りの一端でもお届けできれば幸いです。

 

※上部大型リトグラフは非売品になります。

重松成美 リトグラフブック 「マダム・エトワルダ」限定25部 手刷りリトグラフ11葉揃い

強い抽象性の中にどこか肉感的な香りを漂わせ、晩年の三島由紀夫の著作にも重用された画家・重松成美のマダム・エトワルダ、限定500部手刷りのリトグラフで構成された豪奢なブックです。

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上等の紙に贅沢に取られた版組、対応するリトグラフの躍動。

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意味や情景を汲む、という読書にとって大事なプロセスとその為の知覚が、ジリジリと研ぎ澄まされてゆくようです。

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重松成美のリトグラフは、その他一枚物も色々と取り揃えております。

所有者にとって何か象徴的なレリックとも成りうる密度を持った作品群、どうか一つ一つご覧になって頂ければ幸いです。

洋書画集「ベルナール・ノエル フランス幻想文学イメージ集」

バイロスからベルメールまで、フランス幻想文学に近親性を持つアーティスト郡の作品を集めた画集。

選者はフランスの詩人・文学者のベルナール・ノエルのようです。

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厚みのあるしっかりとした造り、余白の美しさや赤い函の発色もユーロな雰囲気たっぷり。

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幻想的でエロチックな絵に、極めて簡潔なプロフィールが付く生真面目さ。

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日本の幻想文学・文化に親しむ者からは、すこし意外に思えるイメージや不案内な作家にも出会えるこの一冊。

ページを手繰る内に夜も更けそうなボリュームが嬉しいです。

 

生田耕作所蔵 バタイユ「息子」

生田耕作所蔵・バタイユ「息子」の原典本、生田氏の旧蔵印付です。IMG_20160530_183236-1600x898

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小さく簡素な作りながら、ヨーロッパらしい端正なフォントや文字組が気品を感じさせます。

生田氏の旧蔵印だけは実に日本的で、そのギャップも良い雰囲気。

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こういった書籍とにらめっこしながら翻訳作業に没頭したアーティスト・生田の情景が目に浮かぶようです。

こういった版型・余白の取り方は、現在エディション・イレーヌ様が得意とされていますね、横書きのアルファベットならではの味にあふれるブックデザインです。

季刊「湯川」 生田耕作・手書き改稿付き

湯川書房発行の小冊子、季刊湯川の生田訳・アスリノー「愛書家地獄」手書き改稿付き2冊組です。IMG_20160530_151816-1600x898

IMG_20160530_182238-1600x8981度目の手直しから、さらに直しを入れられてゆく作品の変遷がよく分かる貴重な品。
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元のニュアンスを崩さない、その制約の中でこれだけの言葉の展開を作り、美文に固めてゆく。

生田耕作の訳者としての実力や矜持がいきいきと感じられます。